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ブレゲ メシドールの値段の全貌 -新品定価と中古価格を比較-

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ブレゲ メシドールの値段の全貌 -新品定価と中古価格を比較-

出典:BREGUET / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)

こんにちは。 Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)運営者の「W」です。

ブレゲ メシドールの値段について調べていると、その息をのむような美しさと同じくらい、価格にも驚かされますよね。正規店の定価が数千万円と知って驚きつつも、中古市場やオークションでの価格を見ると、新品とはかなり大きな差があることに気づくかもしれません。この「価格差」はいったい何が理由なのでしょうか。そして、実際の資産価値やリセールバリューは期待できるのか、それとも…?純粋な芸術品として、とても気になるところだと思います。

この記事では、ブレゲの最高峰スケルトンウォッチ「クラシック トゥールビヨン メシドール 5335」について、その値段の透明な実態に深く迫っていきます。新品定価から中古価格、さらにはオークションでの落札実績まで、価格の裏側に隠された本当の価値を一緒に解き明かしていきましょう。

  • メシドール 5335の歴史的背景と芸術的な特徴
  • 新品定価と中古・オークション価格の具体的な比較
  • なぜ数千万円の価格差(デプリシエーション)が生まれるのか
  • 資産価値(リセールバリュー)と賢い購入方法の考察

ブレゲ メシドールの値段の透明な実態

ブレゲ メシドールの値段の透明な実態

出典:BREGUET / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)

まず、この時計がなぜこれほどの高額な値段で取引されるのか、その背景にある歴史や特徴、そして驚くべき「定価」を見ていきましょう。この時計の価格は、単なる数字ではなく、ブレゲというブランドの「価値の表れ」そのものですね。

メシドール 5335とはどんな時計か

ブレゲの「クラシック トゥールビヨン メシドール 5335」は、私の言葉で言わせてもらうなら、単なる高級時計という枠を超えた、まさに「透明な芸術品」です。

歴史的偉業へのオマージュ「メシドール」

この「メシドール」という名前、実はすごく歴史的な意味が込められているんです。時計の歴史を変えた、あの偉大な発明「トゥールビヨン」。これを創業者のアブラアン=ルイ・ブレゲが特許取得したのが、フランス革命暦の「第9年メシドール7日」(西暦1801年6月26日)でした。

トゥールビヨンは、懐中時計が主流だった時代、重力の影響で時計の精度が狂う(姿勢差)のを相殺するために発明された、画期的な機構です。この時計は、そのブレゲの発明そのものへのオマージュであり、ブランドの魂を体現する記念碑的なモデルなんですね。

宙に浮く、完全な透明性

そして、メシドール 5335を視覚的に最も特徴づけるのが、その「完全な透明性」です。一般的なスケルトンウォッチが、ムーブメントの地板(メインプレート)を職人が手作業でくり抜いて(肉抜きして)機構を「見せる」のに対し、このメシドールは発想が違います。

なんと、文字盤自体にサファイアクリスタルを採用し、地板の存在感を極限まで消しているんです。その結果、手作業で丹念に彫金(エングレーブ)や面取り(アングラージュ)が施されたムーブメントの各部品が、まるでケースの中でプカプカと宙に浮いているかのような、幻想的な視覚効果を生み出しています。

6時位置で優雅に回転するトゥールビヨン機構も、2つのサファイアクリスタルによって支えられており、この「浮遊感」をさらに高めています。時間を指し示すのは、もちろん伝統のブルースチール製「ブレゲ針」。この芸術的な空間に、クラシックな要素が見事に融合しています。

ムーブメント Cal. 558 SQ2

この時計の心臓部となるのが、手巻きスケルトンムーブメント「Cal. 558 SQ2」です。自動巻きのローター(回転錘)がない手巻き方式を採用することで、ムーブメントの複雑で美しい全体像を遮るものなく鑑賞できますし、何よりケースの厚さをわずか9.7mmという薄型に抑えることにも成功しています。

このムーブメントの技術仕様を見てみると、部品数は201個、石数は21石、パワーリザーブは50時間となっています。特筆すべきは振動数で、2.50 Hz(毎時18,000振動)という伝統的なロービート設計を採用しています。これは、現代のハイビート機構とは異なり、トゥールビヨンの優雅な回転を視覚的にじっくりと楽しむことを優先した、ブレゲの美学の表れとも言えますね。まさに「鑑賞するため」に設計されたムーブメントです。

プラチナモデルの価格詳細

ブレゲ メシドール プラチナモデルの価格詳細

出典:BREGUET / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)

メシドール 5335には、主に2つの素材バリエーションがあります。まずは、時計の素材として最高級に位置づけられるプラチナを使ったモデルです。

プラチナモデル (Ref. 5335PT/42/9W6)

ケース素材にプラチナを使用し、バックルももちろんプラチナ製のデプロイメントバックル(Dバックル)が採用されています。プラチナはご存知の通り、ゴールドよりも比重が重く、加工が難しい希少な貴金属です。その独特の重厚感と、やや青みがかった冷たい輝きが、メシドールの透明なデザインと相まって、他の時計にはない独特のオーラと気品を放っています。

  • ケース径: 40 mm
  • ケース厚: 9.7 mm
  • 防水性能: 3 BAR (30m)

(出典:ブレゲ公式サイトの情報に基づく)

これだけの複雑機構を搭載しながら、ケース厚を1cm未満の9.7mmに抑えている点は、ブレゲの卓越した技術力の高さを感じさせます。このずっしりとした重みと、見た目の薄さ・繊細さのギャップこそが、プラチナモデルの大きな魅力だと感じる方も多いんじゃないでしょうか。

ローズゴールドモデルの価格詳細

ブレゲ メシドール ローズゴールドモデル価格詳細

出典:BREGUET / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)

もうひとつが、華やかさと温かみのある18Kローズゴールドを使用したモデルです。こちらも非常に人気がありますね。

ローズゴールドモデル (Ref. 5335BR/42/9W6)

基本的なスペック(ケース径40mm、厚さ9.7mm)はプラチナモデルと共通です。ローズゴールドの温かみのある輝きが、手作業で施されたムーブメントの精緻な彫金(エングレーブ)を、より一層ドラマティックに引き立てている印象を受けます。

  • ケース径: 40 mm
  • ケース厚: 9.7 mm
  • 防水性能: 3 BAR (30m)

プラチナのクールさとは対照的に、ローズゴールドは非常に肌なじみが良く、よりラグジュアリーで艶やかな雰囲気を楽しみたい方に向いているかもしれません。

ブレスレット仕様(Ref. RW0)との違い

ここで少し注意したいのが、同じローズゴールドモデルでも、リファレンスの末尾が「9W6」(アリゲーターストラップ仕様)と「RW0」(18Kローズゴールド製ブレスレット仕様)で価格が異なる点です。ブレスレット仕様は当然ながら、ストラップ仕様に比べて約$29,000(日本円で400万円以上)も高額になります。ストラップとの差額で高級車が買えてしまうレベルですね。これは、ブレスレットに使用される18Kローズゴールドの素材の量と、その複雑な加工の手間を考えれば当然ですが、非常に大きな価格差です。

正規店の新品定価はいくら?

正規店の新品定価はいくら?

出典:BREGUET / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)

さて、いよいよ本題とも言える正規店の「新品定価」です。これはもう、私も調べていてため息が出るような領域でした…。

メシドール 5335の参考定価

  • プラチナモデル (5335PT/42/9W6): 約 3,072万円(税込)
  • ローズゴールドモデル (5335BR/42/9W6, ストラップ): 約 $220,600(米ドル)
  • ローズゴールド ブレスモデル (5335BR/42/RW0): 約 $249,300(米ドル)

プラチナモデルは、日本円で堂々の3,000万円超え。家や高級車が買えてしまいそうな金額です。ローズゴールドモデルも、現在の為替レート(仮に1ドル150円と仮定)で考えると、ストラップ仕様で約3,300万円、ブレスレット仕様なら約3,700万円というとんでもない価格になります。

ただし、ブレゲのようなトップブランドでは、これらの「グランド・コンプリケーション」モデルの価格を公式サイトで大々的に表示せず、「ブティックにお問い合わせください」と案内していることがほとんどです。これには、いくつか理由があると思います。

  1. 為替レートや貴金属相場(プラチナやゴールド)によって価格が頻繁に変動する可能性。
  2. そもそもが「価格」で選ぶ商品ではなく、その「価値」を理解して選ぶ特別な製品であるというブランドの姿勢。
  3. ブティックで専門家から直接説明を受け、その芸術性を理解するという「購入体験」全体を含めての価格であること。
  4. 高額商品であるため、顧客一人ひとりとの関係性を構築し、最適な提案を行いたいという意図。

まさに、選ばれた人のための時計であり、その購入プロセス自体が特別な体験となっているわけですね。

【価格に関するご注意】 ここに記載した価格は、あくまで調査時点での参考定価や海外での価格情報に基づくものです。為替の変動や時期、国の税制によって実際の販売価格は異なります。正確な現在の定価については、必ずブレゲの正規ブティックに直接お問い合わせください。

なぜこれほど価格差があるのか

ブレゲ 価格差

出典:BREGUET / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)

正規店の定価が約3,000万円(プラチナ)という衝撃的な事実が分かりましたが、実はこの時計、中古市場やオークションではなんと約900万円前後で取引されている実績があるんです。

「えっ、3,000万円の時計が900万円に? 約70%も価値が下がるってこと!?」

そうなんです。これがメシドール 5335の価格を分析する上で最も重要で、そして最も興味深いポイント、「新品定価」と「二次市場価格」の間に横たわる、劇的なギャップです。

では、なぜこんなことが起こるのでしょうか。それは、新品定価に含まれる「価値」の内訳を考えると非常に分かりやすいと私は思います。

新品定価(約3,000万円)の内訳

新品の定価には、時計本体の原価だけでなく、様々な「無形の価値」が上乗せされています。これは、例えば新車の高級車が購入した瞬間に価値が下がるのと似ていますが、時計の場合は特に「芸術性」や「ブランド体験」の比重が非常に大きいのが特徴です。

  • 時計本体の純粋な価値(素材費、加工費、ムーブメントの価値)
  • 莫大な無形の価値
    • ブレゲというブランドの研究開発費
    • 最高峰の職人による手作業の芸術性(彫金、研磨、面取り)
    • 正規ブティックでの最高級の購入体験(シャンパンを飲みながらの説明など)
    • ファーストオーナー(最初の所有者)であることの特権と高揚感
    • ブレゲの伝統と技術革新を支える「支援金」

中古価格(約900万円)の内訳

一方、中古価格は非常にシンプルです。一度人の手に渡った瞬間、上記のような「無形の価値」の多くは失われ、純粋な市場原理に基づいて価格が形成されます。

  • 時計本体(モノ)の純粋な市場価値

つまり、新品で購入した瞬間に、「無形の価値」にあたる約2,100万円分が「デプリシエーション(価値下落)」として一気に顕在化する、ということです。

これはメシドールがダメな時計だということでは全くありません。むしろ逆で、この時計がロレックスのスポーツモデルのような「投資対象」ではなく、純粋な「芸術的嗜好品」であることを明確に示しています。

新品でメシドールを買うということは、時計を買う行為と同時に、ブレゲという偉大な芸術家の「パトロンになる」ことに近い行為なんですね。

ブレゲ メシドールの値段と賢い入手方法

ブレゲ メシドールの値段と賢い入手方法

出典:BREGUET / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)

この時計の「本当の値段」とも言える二重構造が見えてきたところで、次は、私たち時計好きがどうやってこの芸術品を手に入れるのが賢い選択なのか、中古市場や資産価値の観点から具体的に考えてみましょう。

中古市場での実勢価格

「ブレゲ メシドール 中古」と検索すると、正規店の定価からは大きく値を下げた、ある意味で「現実的な」価格帯が見えてきます。

国内外の時計市場プラットフォームのデータを分析すると、だいたい以下のような価格帯で流通しているようです。もちろん、状態や付属品の有無で大きく変わりますが、一つの目安としてみてください。

中古市場での実勢価格(目安)

  • プラチナモデル (5335PT): 約 850万円前後(日本国内の例) 海外市場では約 $60,000 〜 $77,000 の範囲
  • ローズゴールドモデル (5335BR): 海外市場では約 $54,000 〜 $75,000 の範囲

中古品選びの注意点

新品定価の3分の1以下で、あの芸術的なトゥールビヨンが手に入る可能性があると考えると、非常に魅力的な選択肢に見えてきますよね。ただし、このような超高額な中古時計を探す場合には、特有の注意点があります。

  • 状態と付属品の確認: このクラスの時計になると、ケースのわずかな傷や過去の研磨(ポリッシュ)の履歴はもちろん、箱(ボックス)や保証書(ギャランティ)が揃っているかが価格に大きく影響します。特に保証書は、その時計が正規のルートで販売されたことを証明する「出生証明書」のようなもので、これが無いとコレクター価値が大きく下がるだけでなく、将来売却する際にも不利になります。
  • 信頼できる販売店の選定: 高額な中古品は、信頼できる専門店で購入することが鉄則です。真贋の鑑定はもちろん、購入後のメンテナンスや保証体制が整っているかどうかも重要な選定基準になります。
  • 並行新品(未使用品)との二極化: 中古市場には、いわゆる「中古品」だけでなく、「2025 New」といった記載の未使用品(並行輸入品)も流通しています。これらは$217,000(約3,200万円)など、正規店の定価に近い水準で販売されているケースもあり、「状態の良い中古品」と「並行新品」で価格が二極化している点にも注意が必要です。

購入を検討する際は、これらの点を踏まえ、信頼できる販売店で実物を確認し、付属品の有無をしっかりチェックすることが不可欠です。

オークションの落札実績

ブレゲ オークションの落札実績

出典:BREGUET / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)

中古市場の価格(約850万円~)が妥当なのかを判断するために、「ブレゲ メシドール オークション」での落札実績も見てみましょう。オークション価格は、世界中のコレクター間で「実際に買い手がついた価格」なので、市場価値を測る上で非常に信頼性の高い指標になります。

Bonhams オークション (2021年6月、香港)

  • 対象: プラチナモデル (Ref. 5335PT)、2008年頃製造
  • 状態: ニューオールドストック (NOS・未使用品)
  • 落札価格: HK$527,500(プレミアム=手数料込)

この価格は、当時の為替レートで約750万円、2024年現在のレートで換算すると約980万円に相当します。

また、Sotheby’s(サザビーズ)が2020年7月に開催したオークションでは、同じくプラチナモデル(2008年頃製造)の推定落札価格が HK$400,000 〜 650,000(約740万~1,200万円 ※2024年レート)とされていました。

Bonhamsでの実績(約980万円)が、Sotheby’sの推定価格帯のほぼ中央値に位置していることからも、この「900万円台」という価格がコレクター市場での妥当な評価額だと言えそうです。そして何より、この価格は先ほど見た中古市場の実勢価格(約850万円~)とも非常に近いですよね。これで、中古価格の信頼性がぐっと高まりました。未使用品(NOS)であっても、定価の3分の1程度で落札されているという事実は、この時計の市場価値を雄弁に物語っています。

資産価値とリセールバリュー

ブレゲの資産価値とリセールバリュー

出典:BREGUET / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)

では、この時計の「資産価値」や「リセールバリュー」はどう考えればいいでしょうか。これはもう、ここまでの分析でハッキリしています。

リセールバリューは極めて低い(新品購入の場合) 「将来、高く売れる時計」「値上がり益を狙う時計」を探しているのであれば、メシドール 5335は絶対に推奨されません。

新品購入からの価格下落率(約70%)は、時計市場全体で見ても最大級です。これは「投資」目的で買う時計ではなく、純粋にその美しさを愛でるための「趣味」の時計です。

「底値は安定している」というもう一つの側面

ただし、面白い点もあります。それは、「底値は比較的安定している」ということです。

新品からの下落はとてつもなく大きいですが、一度900万円前後の二次市場価格(いわゆる「底値圏」)に達してからの価格は、先ほど見たように中古市場価格とオークション実績が非常に近いことからも、比較的安定していると推察できます。

これには、以下のような理由が考えられます。

  • 「モノとしての純粋な価値」(プラチナやゴールドの素材価値、複雑なムーブメントの価値)が、その価格帯で評価されていること。
  • このレベルの時計は生産数が非常に少なく、市場での流通量も限られているため、需給バランスが崩れにくいこと。
  • 「ブレゲのトゥールビヨン」という確固たるブランド価値があり、一定数のコレクターや愛好家からの需要が常に見込めること。

つまり、「中古で買って、数年楽しんだ後に中古として売る」場合の価格下落(損失)は、新品購入時に比べれば遥かに穏やかである可能性が高い、ということです。これは賢く手に入れたい私たちにとっては朗報かもしれません。

新品と中古、どちらを選ぶべきか

新品と中古、どちらを選ぶべきか?

出典:BREGUET / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)

ここまで見てきた情報を踏まえて、メシドール 5335は、新品と中古のどちらで買うべきか。これはもう、その人の価値観や時計に何を求めるかによって、答えが明確に分かれると思います。

新品(定価)での購入を推奨する方

これは「体験」と「支援」に価値を見出す方の選択です。

  • 購入金額(約3,000万円)がご自身の財務状況において全く問題とならない富裕層の方
  • ブレゲ正規ブティックでの最高のサービス、シャンパンを片手に時計を受け取るような特別な「購入体験」を重視する方
  • 新品のフィルムを自分で剥がし、その時計のファーストオーナーとして歴史を刻んでいくことに高揚感を覚える方
  • ブレゲの伝統と技術革新を資金的に支援する「パトロン」であることに価値を見出せる方

中古・オークションでの購入を推奨する方

これは「芸術品」そのものを合理的に手に入れたい方の選択です。

  • メシドール 5335の「時計としての芸術性」そのものを、適正な市場価格で手に入れたい、賢明な時計愛好家の方
  • 約70%(金額にして2,000万円以上)の巨大なデプリシエーションを賢く回避し、合理的に購入したい方
  • 2008年頃の個体であっても、その技術的・芸術的価値は現代においても全く色褪せないと判断できる、本質を見抜く目を持つ方

どちらが正しいということでは全くありません。ご自身の時計に対する価値観で選ぶのが一番の正解ですね。

参考までに、ここまでの価格帯のサマリーをテーブルにまとめておきます。

ブレゲ メシドール 5335 価格帯サマリー(プラチナモデル 5335PT の場合)
価格帯の種類 価格(日本円 目安) 対象ユーザーと所見
新品・正規店定価 約 3,070万円 ファーストオーナーの特権と芸術への対価。価値下落は最大。ブレゲのパトロンになるという選択。
中古・二次市場価格 約 850万円~ 最も現実的な市場価値。時計本体の芸術性を賢く入手する合理的な選択肢。リセールもこの価格帯で安定。
オークション落札価格 約 980万円 コレクター間のリアルな取引価格。中古市場価格の妥当性を裏付ける重要な指標。

総括:ブレゲ メシドールの値段の価値

ブレゲ メシドールの値段の価値

出典:BREGUET / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)

さて、「ブレゲ メシドール 値段」と検索してこの記事にたどり着いた皆さんに、私なりのお答えをまとめます。

ブレゲ メシドール 5335の値段は、「新品定価(約3,000万円)」「市場価値(約900万円)」という、大きく異なる2つの側面を持っています。

新品定価の3,000万円は、時計本体の価値に加えて、ブレゲの芸術活動を支援するパトロンとしての「体験」と「誇り」に対する対価が含まれています。

そして、中古市場の900万円は、そこから無形の価値が剥落した、「芸術品そのもの」の純粋な市場価値を示しています。

これは、この時計が「投資」の道具ではなく、純粋な「芸術的嗜好品」であることの何よりの証拠です。この二重構造を理解した上で、ご自身がどちらの価値を重視するのかを判断することが、メシドール 5335と付き合う上で最も大切なことかなと思います。

どちらの選択をしたとしても、この時計の真の価値を理解する愛好家にとっては、時計史に残る透明な芸術品を手に入れるという、素晴らしい体験になることに間違いありません。

【免責事項】 この記事で紹介した価格や市場分析は、あくまで調査時点での情報に基づくものであり、将来の価格を保証するものではありません。時計の購入は、特にこの価格帯になると非常に大きな決断です。最終的なご判断は、信頼できる時計店や専門家にご相談の上、ご自身の責任において行っていただきますよう、くれぐれもお願いいたします。

ブレゲ

出典:BREGUET / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)