
出典:BLANPAIN / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)
こんにちは。Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)運営者のWです。
この記事を読んでくださっている方は、ブランパン時計格付けについて調べている中で、ブランパン評価やブランパン評判、ブランパンランキング、時計ブランド格付けの中での立ち位置が気になっている方が多いかなと思います。
あまり広告も見かけないブランドなので、ブランパン人気ないという声を見て不安になったり、ブランパン資産価値やブランパンリセールが本当に大丈夫なのか、ブランパン中古を買っても損しないのかなど、いろいろモヤモヤがあるはずです。
一方で、フィフティファゾムスやヴィルレといった名作モデルに惹かれて、「雲上ブランドに近い存在らしいけれど、実際の格はどうなんだろう?」と気になっている方もいますよね。ブランドの歴史、技術、仕上げ、そして時計ブランド格付けランキングの中での評価まで見ていくと、ますます気になるポイントは増えてくると思います。
そこでこの記事では、私自身がブランパンを調べたり、実機を見たり、他ブランドと比較してきた中で感じてきたことをベースに、ブランパン時計格付けの実情と評価のポイントを、できるだけ分かりやすく整理していきます。読み終わる頃には、「自分にとってブランパンはアリかナシか」「どのモデルを候補に入れるか」がかなりクリアになるはずです。

出典:BLANPAIN / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)
- ブランパンが時計ブランド格付けの中でどの辺りに位置しているか理解できる
- ブランパン評価・評判やブランパン人気ないと言われる理由を整理できる
- ブランパン資産価値・ブランパンリセールや中古相場の考え方が分かる
- フィフティファゾムスやヴィルレなど代表モデル選びのイメージがつかめる
ブランパン時計の格付けの全体像

出典:BLANPAIN / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)
ここでは、ブランパンがどんな歴史を持ったブランドなのか、そして高級時計の中でどのような時計ブランド格付けを受けているのかを整理していきます。パテックやロレックスなど他ブランドとの比較も交えながら、ブランパンランキング上の立ち位置をイメージしやすい形でまとめていきます。まずは「歴史」と「ブランドの性格」を押さえておくと、その後の資産価値やモデル選びの理解がぐっとラクになります。
歴史と時計格付け

出典:BLANPAIN / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)
創業1735年というアドバンテージ
ブランパンは、1735年にスイスのヴィルレで創業した、現存する中では最古クラスの時計ブランドとされています。創業者のジャン=ジャック・ブランパンが時計師として登録された記録が残っていて、そこから長い時間をかけてブランドが育ってきました。
高級時計の格付けでは、「歴史の長さ」はかなり重要な要素です。数十年ではなく、数百年単位で時計と向き合ってきたブランドは、それだけノウハウの蓄積も深く、コレクターからの信頼も得やすくなります。単に古いだけでなく、その歴史の中でどのような役割を果たしてきたかも評価の対象になります。
クォーツショックと復活劇
ブランパンの場合、途中で一度休眠状態になった時期があるものの、その後の復活劇がブランドストーリーとしてかなり印象的です。クォーツショックで多くの機械式ブランドが厳しい状況に追い込まれる中、「機械式にこそ価値がある」と信じてブランドを再生させた、という背景があります。
この「機械式時計だけでいく」「クォーツは作らない」というスタンスは、マーケティング上のキャッチコピーというより、ブランパンのアイデンティティそのものとして扱われています。歴史の“長さ”に加えて、“ストーリー性”という意味でも、時計格付けの中で評価を押し上げている要素だと思います。
| ブランド | 創業年(目安) | 格付けイメージ |
|---|---|---|
| パテック フィリップ | 1839年頃 | 雲上ブランドの筆頭 |
| ヴァシュロン・コンスタンタン | 1755年 | 世界最古級の雲上 |
| ブランパン | 1735年 | 最古級で雲上クラスに近い |
| ロレックス | 1905年 | 実用・知名度でトップクラス |
こうして並べてみると、ブランパンが単なるニッチブランドではなく、歴史面ではトップオブトップのグループにいることが分かるかなと思います。「歴史に投資したい」というタイプの方にとっては、かなり魅力的な選択肢になり得るポジションです。
フィフティファゾムスという歴史的発明

出典:BLANPAIN / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)
ブランパンの「格」を支えるもう一つの大きな柱が、技術革新です。その象徴が、1953年に発表された「フィフティファゾムス」です。
これは、ロレックス・サブマリーナー(1954年発表)よりも先に登場した、「世界初の現代的なダイバーズウォッチ」とされています。単に防水性が高いだけでなく、潜水活動に不可欠な以下の3つの主要な発明で特許を取得したことが、時計史において非常に重要です。(出典:ブランパン公式サイト「フィフティ・ファゾムスの歴史」)
- 単方向回転ベゼル: 潜水時間を計測するベゼルが誤って逆回転(潜水時間が短く表示される)しないためのロック機構。ダイバーの安全を守る根幹技術です。
- 二重密閉リューズ: リューズが不意に引かれた場合でも水の浸入を防ぐシステム。
- “O”リングを使用したケースバック: 防水性を確保するための密閉機構。
この「ダイバーズウォッチの原型を発明した」という動かしがたい歴史的実績こそが、ブランパンの格付けを(ロレックスよりも)上位たらしめている、非常に強力な論拠となっているんです。
「人気ない」?ブランパン評価と評判の真相
「玄人好み」という評価の正体

出典:BLANPAIN / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)
ブランパン評価やブランパン評判を調べていると、「時計通に人気」「玄人好み」といった表現をよく目にします。一方で、街中でロレックスほど見かけることもなく、広告もそこまで派手ではないので、「聞いたことはあるけど、どれくらい凄いブランドなのか分からない」という人も多いはずです。
私の肌感覚でいうと、ブランパンは「ブランドロゴで主張するタイプではなく、中身で勝負しているブランド」という印象が強いです。デザインも比較的クラシックで落ち着いていて、ケースや仕上げのクオリティ、ムーブメントの美しさなど、じっくり見ていくとジワジワと良さが伝わってくるタイプですね。
評判が二極化しやすい理由
ブランパン評判が二極化しやすいのは、「分かりやすいアイコン性」が少ないからだと思っています。例えばロレックスなら、デイトナやサブマリーナーといった“誰が見ても分かる”象徴的なモデルがありますが、ブランパンはフィフティファゾムスやヴィルレを知っている人自体が限られます。
その分、「ブランド名より実物の出来で判断したい」「人と被らない時計が欲しい」という人には、ハマると抜け出せない魅力があります。SNSや時計コミュニティでも、ブランパンを所有している人のコメントはかなり熱量が高い印象です。
ブランパン評判をざっくりまとめると、「知る人ぞ知る」「実物を見ると評価が上がる」ブランドというイメージです。派手さはないけれど、ストイックに機械式時計を追求している姿勢に惹かれる人が多いように感じます。
ただ、その分だけ万人受けはしづらく、情報に触れるきっかけも少ないので、「よく分からないから候補から外してしまう」というケースもありそうです。この記事では、そのあたりのモヤモヤも少しずつ解消していきたいところです。
時計ブランド格付けと順位
ランキングで見えるおおよそのポジション

出典:BLANPAIN / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)
高級時計の世界では、「世界三大時計」「世界五大ブランド」「高級時計ブランド格付けランキング」など、いろいろな“序列”が語られます。もちろん完全に客観的な正解があるわけではありませんが、複数のランキングや時計メディアの評価を見ていると、ブランパンはトップ10〜トップ15あたりに入ってくることが多い印象です。
一例として、高級時計ブランド格付けランキングでは、
- パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンなどが最上位
- ランゲ&ゾーネ、ブレゲ、ジャガー・ルクルト、ロレックスあたりがそれに続く層
- そのすぐ近くのゾーンにブランパンが入ってくる
という並びになっているケースが多いです。あくまでざっくりとした印象ですが、ブランパンは「世界的に見てもかなり上位の高級ブランド」であることは間違いないと思います。
ライバル比較:ブレゲ、JLCとの立ち位置
では、格付けヒエラルキーでポジションが近いライバルと比較してみましょう。
ブレゲ (Breguet)
まずはブレゲ(格付け4位目安)です。どちらもスウォッチグループの最上位ブランドですが、立ち位置は明確に異なります。
ブレゲがブランパンより上位に格付けされるのは、創業者アブラアン=ルイ・ブレゲが「トゥールビヨンの発明」や「ブレゲ針」「ギョシェ彫り」など、時計の歴史そのものに与えた影響が圧倒的で、「時計の父」と称されるためです。
- ブレゲ (4位): 時計の「歴史・芸術性の象徴」。歴史的権威で勝る。
- ブランパン (7位): 「世界最古のブランド名」と「高度な製造技術」の象徴。「クォーツなし」の哲学と「フィフティファゾムス」の革新性で独自性を持つ。
ブレゲが「歴史的権威」なら、ブランパンは「硬派な哲学とパイオニア精神」というイメージでしょうか。
ジャガー・ルクルト (Jaeger-LeCoultre)
次に、ジャガー・ルクルト(JLC)です。格付けは6位目安と、ブランパン(7位目安)とほぼ同等であり、最大のライバルと言えるかもしれません。
JLCは「時計業界の技術屋(Watchmaker’s watchmaker)」と呼ばれ、かつてはパテック・フィリップやオーデマ・ピゲにもムーブメントを供給していた歴史を持つ、まさに「技術のデパート」のような存在です。
- JLC (6位): 1000種類以上のキャリバー製造実績や「レベルソ」に代表される「多才さ」と「革新性」。他社にも技術を提供する「オープンな技術工房」。
- ブランパン (7位): 「クォーツなし」の「純粋性」と、フィフティファゾムスやカルーセルのような特定分野を深掘りする「専門性」。自社のために技術を磨く「孤高のマニュファクチュール」。
格付けはほぼ互角です。「多才なエンジニア(JLC)」を選ぶか、「孤高の哲学者(ブランパン)」を選ぶか。これはもう、スタイルの好みの問題と言えそうですね。
ここまで見てきたライバルとの比較を、一度テーブルで整理してみましょう。
| ブランド | 格付け(目安) | 創業 | 主要な強み・発明 | 哲学・スタイル |
|---|---|---|---|---|
| ブレゲ | 4位 | 1775年 | トゥールビヨン発明、ギョシェ彫り | 歴史的権威、芸術的、伝統の頂点 |
| ランゲ&ゾーネ | 5位 | 1845年 | 3/4プレート、スワンネック | ドイツ式時計製造、完璧な仕上げ |
| ジャガー・ルクルト | 6位 | 1833年 | 1000以上のムーブメント、レベルソ | 技術のデパート、多才、革新的 |
| ブランパン | 7位 | 1735年 | 世界最古、クォーツなし、フィフティファゾムス | 機械式純粋主義、硬派、玄人向け |
| ピアジェ | 8位 | 1874年 | 薄型ムーブメント、宝飾時計 | エレガント、宝飾と時計の融合 |
| ロレックス | 11位 | 1905年 | 防水(オイスター)、自動巻き | 実用性、堅牢性、ステータス、資産価値 |
※格付けや順位は、各種時計専門サイトや愛好家の評価に基づく一般的な目安であり、絶対的なものではありません。
評価の軸とブランパンの得意分野

出典:BLANPAIN / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)
評価の軸としては、以下のようなものがよく挙げられます。
- ブランドの歴史・伝統
- ムーブメント技術・複雑機構
- 仕上げの質・デザイン性
- 知名度・ステータス性
- 希少性・市場での評価
この中で、ブランパンが特に強いのが「歴史・伝統」「ムーブメント技術」「仕上げの質」「希少性」の4つです。知名度・ステータス性の部分だけはロレックスなどに一歩譲りますが、それ以外はかなり高いレベルにあると感じます。
とはいえ、「格付けトップ10常連クラス」という立ち位置自体が、すでに超一流の証なので、ブランド力としてはかなり高水準だと考えていいと思います。「トップ3でないから微妙」というよりも、「トップ集団の中でどんなキャラなのか」を意識して見ていくと、ブランパンの特徴がつかみやすくなります。
雲上ブランド群での位置
雲上ブランドとの共通点と違い

出典:BLANPAIN / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)
時計好きの間では、パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンなどが「雲上ブランド」と呼ばれます。この雲上ブランドと比べてブランパンはどうか、というのもブランパンランキングを考えるうえでよく出てくるテーマです。
私個人の感覚としては、ブランパンは「雲上ブランド直下、あるいはそれに限りなく近いライン」に位置していると思っています。理由としては、
- 歴史の長さではむしろトップクラス
- 機械式時計に特化し、クォーツを作らない哲学
- 複雑機構や薄型ムーブメントなど技術面の実力
- 少量生産ゆえの希少性と仕上げの丁寧さ
といった要素があるからです。雲上ブランドと同じように、自社でムーブメントを作り込み、複雑機構を搭載したハイエンドモデルもラインナップしています。
「ステータス性」の評価は人それぞれ
一方で、雲上ブランドとの大きな違いは「知名度・ステータス性」の部分です。パテックやAPは、時計に詳しくない人でも名前を知っていることが多く、富裕層のステータスシンボルのような存在になっています。それに対してブランパンは、知る人ぞ知るブランドで、ステータス性というよりは「分かる人に刺さる通な選択肢」といったイメージです。
そのため、「周りから一目で分かるブランドがいい」というニーズとは少しズレるかもしれませんが、逆に言えば、「ロゴで分かるステータスより、中身にお金を払いたい」という人には非常にハマりやすいブランドです。
雲上ブランドかどうかにこだわるよりも、「自分の好みや価値観に合っているか」を軸に見ると、ブランパンの魅力が分かりやすくなると思います。雲上クラスと同じ土台で時計を楽しみつつ、少し“外した”選び方をしたい人にはかなり良い選択肢です。
人気ないの真相
なぜ「人気ない」と言われやすいのか

出典:BLANPAIN / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)
検索していると「ブランパン人気ない」というワードもよく見かけますが、実際には“人気がない”というより「分かりやすい派手さがない」という方が近いかなと感じます。
ロレックスやオメガのように誰もが知っているブランドと比べると、ブランパンは広告露出も少なく、価格もそれなりに高めです。さらに、デザインがクラシカルで落ち着いているため、写真だけで直感的に「欲しい!」となるタイプではないかもしれません。
実物を見て評価が変わるブランド
ただ、実際に手に取ったり実機を見たりすると、ケースのラインの美しさや文字盤の仕上げ、ムーブメントの作り込みなど、「あ、これはかなり本気度の高いブランドだな」と感じる人は多いと思います。SNSや口コミでも、
- 「ブランパンは地味だけど、作りは本当に素晴らしい」
- 「フィフティファゾムスを見て一気に印象が変わった」
- 「人と被りにくいのが逆にいい」
といった声が多く、人気がないというよりも「一般受けはしないが、理解された瞬間に一気に評価が上がる」タイプのブランドだと感じます。
ネット上の「人気ない」という言葉だけで判断してしまうと、本来合っているかもしれない一本を見逃してしまう可能性もあります。実物を一度見てみる価値はかなり大きいと思います。できれば、正規店や信頼できる販売店で、ほかのブランドと見比べながらチェックしてみるのがおすすめです。
ブランパン時計の格付けと資産価値

出典:BLANPAIN / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)
ここからは、ブランパン資産価値やブランパンリセール、中古相場など「お金まわり」の話を中心に見ていきます。ロレックスほどリセールが強くないのは事実ですが、それでもブランパン中古にはブランパンならではの強みがあります。その辺りを整理しつつ、フィフティファゾムスやヴィルレといった具体的なモデルの格付けもチェックしていきます。
資産価値と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、「大きく損しない選び方」や「長く満足できる一本選び」のヒントとして、軽い気持ちで読み進めてもらえればと思います。
資産価値とリセール
短期売買向きではないが“価値が消えにくい”タイプ

出典:BLANPAIN / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)
高級時計を検討するうえで、ブランパン資産価値やブランパンリセールはどうしても気になるポイントだと思います。結論から言うと、ロレックスのような“買ってすぐ利益が出る”タイプではないものの、長期目線の資産価値という意味では十分に評価できるブランドだと感じています。
理由としては、
- 年間生産本数が多くなく、市場にあふれにくい
- 歴史や技術に裏打ちされたブランド力がある
- 派手なトレンドに左右されづらいデザインが多い
- 限定モデルや複雑機構モデルが、コレクター目線で評価されやすい
といった点が挙げられます。もちろん、短期的な売買で利益を狙うようなブランドではありませんが、長く大事に使って、必要になったときに一定の価格で手放せる「価値のあるモノ」としてはかなり優秀だと思います。
他ブランドとのざっくり比較
| ブランド | リセールの傾向(一般的な目安) |
|---|---|
| ロレックス | 人気モデルは中古価格が定価超えすることもある |
| オメガ | 定価からの下落はあるが、定番モデルは安定しやすい |
| ブランパン | 定価からの下落はあるが、人気モデルや状態の良い個体は比較的堅調 |
ここで挙げている傾向は、あくまで一般的な目安のイメージです。実際のリセールはモデル・状態・市場のタイミングで大きく変わるので、「絶対こうなる」とは言えません。正確な情報は買取店や公式の価格情報も合わせて確認してみてください。
ロレックスのようにリセールに特化したブランドの特徴が知りたい方は、同サイト内のロレックスが買えない人必見の購入成功マニュアルも参考になると思います。資産価値の考え方や、市場の動きに慣れておくと、ブランパンの位置づけもより立体的に見えてきます。
中古相場と買取
ブランパン中古のざっくりとした傾向

出典:BLANPAIN / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)
ブランパン中古を検討している方にとっては、「どれくらいの相場なのか」「買取に出したときの金額はどの程度か」が気になりますよね。ここでは細かい数字というより、考え方のイメージを整理しておきます。
だいたいの傾向としては、
- 人気のフィフティファゾムス系や、クラシックなヴィルレは中古でも安定しやすい
- 限定モデルや複雑機構モデルは、買い手が限られる分、買取店によって評価がばらつきやすい
- 状態や付属品(箱・保証書)によって査定が大きく変わる
といったポイントがあります。特に、箱・保証書・ブレスのコマなど、付属品が完備している個体は評価されやすく、逆に欠品が多いと査定がシビアになる傾向があります。
買取のときに意識したいポイント
ブランパンに限らず、高級時計の買取価格はお店ごとの差がかなり大きいです。特にブランパンのように流通量が多くないブランドは、「そのブランドに強いお店かどうか」で査定額が変わることもあります。
買取を考えているなら、必ず複数の業者で見積もりを取るのがおすすめです。できれば、ブランパンやハイエンドブランドの取り扱い実績が豊富な専門店を中心に相談してみると、より妥当な査定に近づきやすいと思います。
相場の細かい数字は、日々の為替や中古市場の動きで変わっていくので、ここではあくまで方向性の話に留めています。具体的な価格は、買取店の査定やオークション結果など、最新データを確認するようにしてください。大きな金額が動く話なので、最終的な判断の前には専門家やプロの販売員にも相談してみると安心です。
代表モデルの評価:フィフティファゾムスとヴィルレ
ブランパンの哲学は、その主要なコレクションである「フィフティファゾムス」と「ヴィルレ」という、二つの対照的なモデル群に最もよく表れています。
フィフティファゾムス格付けと魅力
ダイバーズウォッチ史に残る一本

出典:BLANPAIN / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)
ブランパンを語るうえで外せないのが、ダイバーズウォッチの名作フィフティファゾムスです。1950年代に軍用ダイバーズとして誕生し、その後のダイバーズウォッチのスタンダードを作ったと言われるほどのモデルですね。
格付けの観点で見ると、フィフティファゾムスは「ダイバーズウォッチの王道のひとつ」といっていい存在感があります。ロレックスのサブマリーナーと並べて語られることも多く、
- 軍用時計としての実績(各国海軍に採用されてきた歴史)
- 視認性の高いダイヤルと安全性を意識した回転ベゼル
- 高い防水性能と堅牢なケース構造
- 現行モデルの5日間パワーリザーブなど、自社ムーブメントの技術
といったポイントで高く評価されています。
日常使いでの魅力と注意点
デザインとしては、クラシックなフィフティファゾムスと、ややモダンでシャープな印象のバチスカーフがあり、どちらもそれぞれ人気があります。ケース径や厚みはしっかりあるモデルが多いので、手首が細い方はサイズ感を確認しておいた方が安心です。
個人的には、「あまり主張しすぎないけれど、よく見るとかなり凝った高級ダイバー」という絶妙なバランスが、ブランパンらしくて好きなポイントです。ベゼルの質感や夜光の発色、文字盤の奥行き感など、写真では伝わりきらない部分が多いので、実機チェックは必須だと思います。
フィフティファゾムスを検討している方は、ほかのダイバーズとの比較や、日常使いでのサイズ感・厚みも含めて考えると選びやすくなります。特にスーツスタイルが多い方は、バチスカーフのような少し薄めのモデルも候補に入れてみると良いと思います。
ヴィルレ評価とクラシックの王道
クラシックドレスの王道ポジション

出典:BLANPAIN / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)
一方で、ドレスウォッチの代表格がヴィルレ (Villeret) です。創業の地名を冠したこのラインは、ブランパンのクラシックな顔ともいえる存在で、ブランパン評価・評判の中でも「上品なドレスウォッチが欲しい人」によく名前が挙がります。
ヴィルレの特徴としては、
- ラウンドケースとシンプルでバランスの良い文字盤
- ローマンインデックスやリーフ針などクラシカルなディテール
- コンプリートカレンダーやムーンフェイズなど、実用的な複雑機構
- ムーブメントの仕上げが非常に丁寧で、裏スケルトンで眺めて楽しい
といった点が挙げられます。「派手ではないけれど、よく見るととても上質」という印象を受ける方が多いと思います。
時計格付けという意味では、ヴィルレのようなドレスウォッチは、派手なリセールを生みにくい代わりに、「長く使っても古びにくいオーセンティックな一本」として高く評価されることが多いです。ラグジュアリーな雰囲気がありつつ、ギラつきすぎないので、ビジネスシーンとの相性もかなり良いと感じます。
ビジネスでもフォーマルでも活躍できる一本
時計格付けという意味では、ヴィルレのようなドレスウォッチは、派手なリセールを生みにくい代わりに、「長く使っても古びにくいオーセンティックな一本」として高く評価されることが多いです。ラグジュアリーな雰囲気がありつつ、ギラつきすぎないので、ビジネスシーンとの相性もかなり良いと感じます。
ジャケットスタイルやスーツに合わせても浮きにくく、フォーマルな場面でもそのまま使える万能さがあるので、「一本で幅広く対応したい」というニーズにもフィットしやすいです。あくまで個人的な好みですが、「最初の高級ドレスウォッチ」としても自信を持って候補に入れられるラインだと思います。
個人的には、「一生もののドレスウォッチが欲しい」「機械式時計らしい複雑機構とクラシックな顔立ちが好き」という方には、ヴィルレはかなり有力な選択肢になると思います。デザインの寿命が長いので、長期的な満足度という意味でも期待しやすいモデルです。
ブランパン時計の格付けの結論
ブランパン時計格付けを一言でまとめると

出典:BLANPAIN / Prestige Chrono(プレステージ・クロノ)
ここまで、ブランパン時計格付けの全体像から、ブランパン評価・評判、ブランパン資産価値やブランパンリセール、フィフティファゾムスやヴィルレといった具体的なモデルまで、一通り見てきました。
まとめると、ブランパン時計格付けをざっくり言語化すると、
- 歴史・技術・仕上げ・希少性では雲上ブランド級
- 知名度や分かりやすいステータス性はロレックスなどに一歩譲る
- ブランパン人気ないように見えるのは、広告や露出が控えめだから
- ブランパン中古・ブランパン資産価値は、短期売買向きではないが長期的には安定感がある
というイメージになるかなと思います。数字だけでは見えにくい部分も多いですが、「静かなトップブランド」といったポジションに近い感覚です。
自分の価値観と照らし合わせて選ぶ
そして何より大事なのは、「自分の価値観やライフスタイルに合うかどうか」です。雲上ブランドやリセールランキングだけで選ぶのではなく、フィフティファゾムスやヴィルレを実際に腕に乗せてみて、自分のテンションが上がるかどうかを大事にしてほしいなと思います。
ブランパンの歴史やコレクションをさらに深掘りしたい方は、ブランパン公式サイトのHistoryページ(出典:Blancpain公式サイト「History」)もあわせてチェックしてみると、ブランドの背景がよりクリアになるはずです。
また、他ブランドの資産価値や価格動向まで含めて比較したい場合は、サイト内のロジェ・デュブイの資産価値と高騰モデルの見極め方など、資産性にフォーカスした記事も参考になると思います。いろいろなブランドを横並びで見ていくと、「自分が何に価値を感じているのか」が見えやすくなります。
最後に、この記事で触れた価格や相場の話は、あくまで一般的な傾向・目安として捉えていただければと思います。実際の価格や相場は為替や市場環境によって変動しますので、正確な情報は必ずブランド公式サイトや信頼できる買取店・販売店の最新情報をご確認ください。また、高額な時計の購入や売却など重要な判断をするときは、最終的な判断を行う前に専門家やプロの販売員にも相談してみることをおすすめします。

