ロジェ・デュブイの資産価値と高騰モデルの見極め方

ロジェ・デュブイの時計は、芸術的なデザインと高度な技術を兼ね備えた存在として注目されていますが、「ロジェ・デュブイの資産価値」は本当に見込めるのか？と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、ブランドの基礎情報をはじめ、「どんなブランドですか？」「どこの国のブランドですか？」「CEOは誰ですか？」といった基本的な疑問から、具体的なモデル別の価値分析まで、幅広く解説します。

例えば、芸能人も愛用するロジェ・デュブイの価値や、実際に本当に高騰している？といった市場での動き、「ロジェ・デュブイの資産価値の見極め方」など、時計選びにおいて重要なポイントも取り上げます。

さらに、エクスカリバーの資産価値と推移、ベルベットの資産価値と推移、そしてシーモアの資産価値と推移といったシリーズ別の特徴も解説。中古品買取市場での評価は？という視点や、並行差別による価値の違いは？という購入時に注意したいポイントも紹介します。

そのうえで、偽物の見分け方とリスク回避法、壊れやすい？ダサい？といったイメージに関する実態にも触れながら、ロジェ・デュブイが持つ真の価値と可能性を総合的に見ていきます。ブランドを資産として考えるうえでの判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。

ロジェ・デュブイの資産価値としての魅力とは？

どんなブランドですか？

ロジェ・デュブイは、スイス・ジュネーブで創業された高級時計ブランドです。1995年に時計師ロジェ・デュブイ氏によって立ち上げられた比較的新しいブランドですが、短期間で世界的な評価を獲得しています。

その特徴は、複雑機構と先進的なデザインを融合させた時計づくりにあります。特にムーブメント（時計の内部機構）はすべて自社開発・製造されており、高級時計における評価基準の一つ「ジュネーブ・シール（Poinçon de Genève）」を取得している点も、他ブランドとの差別化要素となっています。

例えば、代表作の「エクスカリバー」シリーズは、スケルトン仕様の大胆なデザインと緻密な機械構造が融合しており、芸術性と技術力の両面から評価されています。

このように、ロジェ・デュブイは伝統技術を重んじながらも、近未来的で挑戦的なスタイルを追求するブランドとして、時計愛好家やコレクターから注目されています。保守的なスイス時計業界の中でも、際立った個性を放つ存在といえるでしょう。

▶ロジェ・デュブイの創設者と沿革

 

どこの国のブランドですか？

スイスといえば、ロレックスやオメガをはじめとした名だたる時計ブランドが集まる国であり、時計製造の聖地とも言われています。ロジェ・デュブイは、そんなスイスの高級時計ブランドの一つです。

その中でもロジェ・デュブイは、ジュネーブという都市に本拠地を構えています。ジュネーブは高精度な時計製造の伝統が根付いており、厳格な品質基準を設ける「ジュネーブ・シール」の発祥地でもあります。この地域で生まれたブランドであることは、高い技術力と信頼性の証といえるでしょう。

例えば、ロジェ・デュブイの時計には、このジュネーブ・シールが刻まれているモデルが多く存在します。これは外装だけでなく、ムーブメントの仕上げや耐久性などにおいても厳しい基準をクリアしている証です。

このように、ロジェ・デュブイはスイス製であり、その中でもとくに高品質な時計づくりが求められるジュネーブにルーツを持つ、格式高いブランドなのです。時計選びにおいて「どこの国で作られているか」は大きな判断材料になりますが、スイス製であることは一つの安心材料になるでしょう。

▶パートナーシップ

CEOは誰ですか？

CEO（最高経営責任者）を務めているのは、ニコラ・アンドレアッタ氏です。彼は2018年にCEOに就任し、それ以降ブランドの方向性をより明確に打ち出しています。

ニコラ・アンドレアッタ氏は、リシュモングループ内で長年にわたり高級ブランドの経営に携わってきた経歴を持ちます。ロジェ・デュブイの親会社であるリシュモンは、カルティエやIWCなども傘下に持つ世界的な高級品グループです。アンドレアッタ氏は、そうした豊富な経験を活かしてロジェ・デュブイのブランド価値をさらに高める戦略を進めています。

例えば、近年ではモータースポーツブランド「ランボルギーニ」とのパートナーシップを強化し、コラボレーションモデルを展開するなど、革新的かつ挑戦的な取り組みが目立ちます。これは彼の「伝統と革新を融合させる」という経営哲学が反映された動きと言えるでしょう。

このように、ニコラ・アンドレアッタ氏のリーダーシップのもと、ロジェ・デュブイは単なる高級時計ブランドから、革新と芸術性を融合させた存在へと進化し続けています。ブランドの動向を追ううえで、CEOの視点を知ることは非常に重要です。

▶ロジェ・デュブイ CEO、デビッド・ショーメにインタビュー。彼の考える同社の強みとは

芸能人も愛用するロジェ・デュブイの価値

数多くの芸能人が愛用していることでも知られている高級時計ブランドのロジェ・デュブイです。そのこと自体が、このブランドの資産価値やブランドイメージを高める一因になっています。

特に日本国内では、テレビやSNSで著名人が身に着けている姿が見られることも多く、ファッションやステータスに敏感な層からの注目が集まっています。例えば、人気俳優やミュージシャン、スポーツ選手などがロジェ・デュブイの「エクスカリバー」や「ベルベット」などのモデルを愛用している例があります。

こうした影響力のある人物が選んでいるという事実は、多くの消費者にとって「信頼できる時計ブランドである」という印象を与えやすくなります。また、芸能人が着用していることは、ブランドの希少性や話題性を高める効果もあり、中古市場での需要や価値の安定にもつながります。

一方で、芸能人の影響が強い分、流行による人気の変動も起こりやすいという側面があります。つまり、話題になっているうちは価値が上がることもありますが、ブームが過ぎると評価が落ち着く可能性もあるため、冷静に見極める目も必要です。

このように、ロジェ・デュブイは芸能人の支持を集めることでブランド価値を高めていますが、その背景にはデザイン性や技術力といった本質的な魅力があることを忘れてはなりません。

▶ロジェデュブイを愛用する男性芸能人、有名人

本当に高騰している？

コレクションの一部モデルは、実際に市場で価格が高騰しています。特に限定生産モデルや生産終了したシリーズに関しては、希少性の高さからプレミア価格で取引されることも少なくありません。

近年の高級時計市場では、ロレックスやパテック フィリップのような有名ブランドに加えて、ロジェ・デュブイのような個性的で独創的なブランドにも投資的な注目が集まっています。背景には、供給数が少ないことや大胆なデザインを評価するコレクター層の存在があり、それが価格の上昇を後押ししているのです。

例えば、「エクスカリバー スパイダー ピレリ」や「ランボルギーニコラボモデル」などは、発表直後から高い関心を集め、発売後すぐに完売。中古市場では定価以上で取引されるケースも報告されています。

一方で、すべてのモデルが値上がりするわけではありません。デザインの好みや需要の変化によっては価格が下がることもあります。したがって、将来的な価値を見越して購入を検討する場合には、モデルの選定や購入タイミングを慎重に見極める必要があります。

このように、ロジェ・デュブイは一部で高騰傾向が見られるブランドではありますが、その背景には希少性や話題性、ブランド戦略など複数の要素が絡んでいます。価格だけでなく、ブランドとしての価値全体を考慮することが大切です。

▶ロジェ・デュブイ：YOSHIDAコラム記事

ロジェ・デュブイの資産価値の見極め方

エクスカリバーの資産価値と推移

「エクスカリバー」シリーズは、ロジェ・デュブイのブランドを代表する人気モデルであり、資産価値の面でも注目されています。特に希少性が高い限定モデルや、著名ブランドとのコラボレーションモデルは、市場で高値がつくことが多いです。

エクスカリバーの資産価値が安定している要因には、まずデザインの独自性が挙げられます。大胆なスケルトン構造や立体的なダイヤル構成は、他ブランドではなかなか見られず、時計愛好家やコレクターからの評価が高い傾向にあります。また、自社製ムーブメントとジュネーブ・シール取得に裏打ちされた品質も、価値を支える重要なポイントです。

例えば、エクスカリバー スパイダー ピレリやエクスカリバー ウラカンなどのモデルは、発売当初の定価よりも高い価格で取引された実績があります。これらはランボルギーニとのコラボによって注目を集め、販売数も限られていたため、自然と市場価値が上昇しました。

ただし、全てのエクスカリバーモデルが資産価値を維持・向上させるわけではありません。モデルごとに評価が分かれることもあり、特に量産型の定番モデルでは、中古市場で価格が下がることもあります。

このように、エクスカリバーは資産価値が期待できるシリーズですが、モデル選びやタイミングによって大きく差が出るため、購入前に市場動向をよく確認することが重要です。価値を維持しやすいモデルかどうかを見極める目が、資産性を重視するうえで欠かせません。

▶エクスカリバー

ベルベットの資産価値と推移

「ベルベット」シリーズは、女性向けに設計されたラグジュアリーなコレクションであり、資産価値の面でも注目されるモデルの一つです。宝飾性と高級感を兼ね備えていることから、ジュエリーウォッチとしての需要が高く、特に希少な素材や限定モデルは中古市場でも安定した価格を維持しています。

このシリーズの最大の特徴は、ダイヤモンドを贅沢にあしらったケースや、曲線を活かしたフェミニンなデザインにあります。時計としての性能だけでなく、装飾品としての美しさが評価されているため、宝飾時計に価値を見出す層に支持されやすいです。

例えば、ホワイトゴールドやピンクゴールド素材のモデルに、ダイヤモンドがセッティングされたタイプは、新品価格が高額であるにもかかわらず、中古市場でも値下がり幅が小さく、場合によってはプレミア価格で取引されることもあります。

一方で、ベルベットは他のスポーティなシリーズに比べると流通数が少なく、情報も限られているため、モデルによっては市場評価が不安定なケースも見られます。また、ファッション性が強いため、トレンドの影響を受けやすいという一面もあります。

このように、ベルベットは装飾性と高級感によって資産価値が期待できるモデルですが、購入時には素材や仕様、限定性などを見極めることが重要です。ジュエリー性を重視する人にとっては、長期的に価値を保ちやすい時計といえるでしょう。

▶ベルベット

シーモアの資産価値と推移

「シーモア」シリーズは、現在では生産が終了しているコレクションであり、希少性の高さから一部の時計愛好家の間で注目を集めています。そのため、市場に出回る数が非常に少なく、モデルによっては資産価値が安定または上昇傾向にあるケースも見られます。

このシリーズは、2000年代初頭に登場し、直線的なケースデザインやラグジュアリーな仕上げが特徴でした。現行モデルにはない独自の美学があり、クラシカルな雰囲気を持ちながらもロジェ・デュブイらしい存在感を放つラインです。

例えば、シーモア クロノグラフやトゥールビヨン搭載モデルは、当時の技術力を凝縮した作りであり、現在でもその精巧さは評価されています。中古市場では、保存状態や付属品の有無により価格にばらつきがあるものの、元の販売価格を上回る額で取引されることもあります。

一方で、情報が少ないモデルであるため、購入や売却を検討する際には注意が必要です。相場が不透明になりやすく、信頼できる専門店での査定や販売実績の確認が欠かせません。

このように、シーモアは現在入手困難なシリーズでありながらも、希少性と独自性を兼ね備えているため、資産価値が見込めるモデルといえます。今後さらに価値が見直される可能性もあるため、長期保有を視野に入れて選ぶ価値のある時計です。

中古品買取市場での評価は？

ロジェ・デュブイは、中古品買取市場でも比較的高い評価を受けています。特にエクスカリバーや限定モデルなど、人気と希少性を兼ね備えたシリーズは安定した買取価格がつく傾向にあります。

その理由のひとつに、ロジェ・デュブイが年間の生産本数を絞っており、全体的に市場流通量が少ないという点が挙げられます。この供給の少なさが中古市場でも希少価値となり、需要が一定以上に保たれているのです。

例えば、エクスカリバー スケルトンやランボルギーニとのコラボモデルは、状態が良ければ定価に近い価格、もしくはプレミア価格で買取されるケースもあります。一方、装飾性の高いモデルやレディース向けのシリーズは、モデルによっては買取価格にばらつきが出ることもあります。

また、ロジェ・デュブイは付属品の有無が査定額に大きく影響するブランドです。特に保証書・箱・ベルトの予備などが揃っている場合は、数十万円単位で査定額が変わることもあります。

このように、中古品としてのロジェ・デュブイは高評価を受けやすい一方で、モデルや状態、付属品の有無によって価格が大きく左右されるという点に注意が必要です。売却を検討する際は、複数の専門業者に見積もりを依頼するのが賢明でしょう。

▶すべてのブティック

並行差別による価値の違いは？

時計を購入する際に注意したいのが、「並行差別」による価値の違いです。正規店で購入した正規品と、海外ルートなどから流通する並行輸入品では、アフターサービスやブランドからのサポートに差が出る場合があります。

正規品であれば、ブランド公式のメンテナンスや修理が受けられ、保証期間も明確です。一方、並行輸入品は販売ルートが正規でないため、メーカー保証の対象外となることが多く、修理対応が有償になったり、部品供給を断られたりすることもあります。

例えば、ロジェ・デュブイは精密なムーブメントや特殊素材を用いているため、メンテナンスには高度な技術が必要です。正規ルートで購入していない場合、メンテナンス先の選択肢が限られることから、将来的な維持管理費が高くなる可能性があります。

また、並行差別の影響は中古市場にも及びます。同じモデルでも「正規品」と「並行輸入品」では、買取価格に差がつくことがあります。特に付属書類に正規販売店のスタンプがあるかどうかが、査定額に影響を与えるケースが一般的です。

このように、並行差別によってロジェ・デュブイの価値に違いが生じる可能性は十分にあります。価格の安さだけで並行輸入品を選ぶと、後々のメンテナンスやリセール時にデメリットが生じる場合もあるため、購入時には信頼できる販売元を選ぶことが大切です。

▶マニュファクチュール

偽物の見分け方とリスク回避法

高級時計市場では、年々コピー品や精巧な偽物の流通が増加しており、ロジェ・デュブイも例外ではありません。正規品との違いが分かりにくいほど精巧に作られた偽物も出回っており、購入者側の注意が必要です。

まず見分け方として注目したいのは、細部の仕上げです。偽物はケースのエッジやロゴの刻印が甘く、文字盤の印刷がわずかに滲んでいたりズレていたりすることがあります。また、ムーブメントも本物と違うものが搭載されており、裏蓋がスケルトン仕様のモデルではムーブメントの構造から判断できる場合もあります。

さらに、付属品にも注意しましょう。正規品には国際保証書、取扱説明書、専用ケースなどが付属していますが、偽物にはこれらが欠品していたり、フォントやロゴの印刷が粗いケースが見受けられます。

リスクを回避する方法としては、正規販売店または信頼できる高級時計専門店で購入することが第一です。中古品を検討する場合でも、鑑定士が在籍している店舗や、真贋保証を付けている業者を選ぶことでリスクを減らせます。

また、極端に安い価格で販売されている個人間取引やオークションには慎重になるべきです。時計の価値は相場に基づいて決まるため、相場よりも大幅に安い場合は、何かしらの問題があると考えてよいでしょう。

このように、偽物の被害に遭わないためには、細かなポイントに注意しつつ、安全な販売ルートを選ぶことがもっとも重要です。購入前の確認と冷静な判断が、資産としての価値を守ることにつながります。

▶ロジェ・デュブイ＆企業の社会責任

壊れやすい？ダサい？

高級時計に対して「壊れやすいのでは？」「デザインが派手でダサいのでは？」と感じる人もいるかもしれません。これはロジェ・デュブイの個性的なスタイルと複雑な構造による誤解が影響していることが多いです。

まず「壊れやすいのか？」という点ですが、ロジェ・デュブイの時計は自社で製造される高精度なムーブメントを採用しており、厳格な検査基準も設けられています。とくに「ジュネーブ・シール」を取得しているモデルは、外装から内部構造まで細部にわたる品質基準をクリアしている証拠でもあります。ただし、スケルトン仕様やトゥールビヨンなどの複雑機構を搭載している分、日常使いでは丁寧な取り扱いが求められます。強い衝撃や水没といった過酷な使用には向いていないため、使用シーンには注意が必要です。

次に「ダサいのか？」という声についてですが、ロジェ・デュブイのデザインはあえて独創性を追求しており、見る人によって好みが大きく分かれます。一般的なシンプルな高級時計とは異なり、大胆で立体的なデザインや色使いが特徴的です。そのため、派手さを「個性」と捉える人には魅力的に映る一方で、「控えめな時計」を求める人には派手すぎると感じられることもあるでしょう。

このように、「壊れやすい」「ダサい」といった印象は、必ずしも事実とは言えません。むしろ、技術力と独創性を突き詰めたブランドならではの魅力であり、価値観や使用目的によって評価が分かれるのがロジェ・デュブイの個性とも言えるでしょう。

▶ミニッツリピーターウォッチ

ロジェ・デュブイの資産価値を多角的に理解するための総まとめ